ところで

さて、今年は何度か甲府の試合を見に行っていたのですが、やはり思うところがあるので書かせていただければと思います。
前置きとして、あくまで個人的見解であることと、自分は基本的に甲府のゴール裏でのことしかわからないということを書かせていただきます。

ヴァンフォーレのコール&チャントについて
何度か、おそらくホーム2のアウェイ1だと思うのですが、ゴール裏のコールリーダーからはやや離れたゴール裏でささやかではありますが声援を送っている時に思ったことをいくつか書かせていただきます。

1)頑張った選手に対してのコールが少ないのでは?
個人的に一番気になった点がこちらです。
ポイントごとにいいプレイをすることや、ミスはしてしまったが次は頑張って欲しいというときに、該当の選手にコールを送ることがあると思います。
それが、甲府のゴール裏は非常に少ない気がします。
現在続いているチャントをそのまま続けて歌っていませんか?
急に止めづらいことはなんとなく判ります。
ですが、個人として応援されて嬉しくない選手はいないと思いますし、頑張ったことを何事もなかったかのようにされてしまうと、選手としては「頑張ったのに報われないな」と思ってしまうのではないでしょうか?
そこでできれば無理にでもチャントを止めて、選手個人にエールを送ってほしいのです。
今回、特に思ったのは後半でバレーがオーバーヘッド気味にゴールを狙ったけれど外れたシーンがありました。
そこの場面、チャントは止まっていましたよね?
そして何事もなかったように次のチャントをはじめましたよね?
なぜそこで「バレー頑張った、次は決めて欲しい!」という気持ちでバレー個人にコールできないのでしょう?
他にも、ディフェンスなどで頑張ってクリアした選手にコールはほとんど聴けませんでした。
できれば、1プレイ1プレイ、すべてとは言いませんが、もっと個人に対してコールして欲しいと思います。

2)セットプレイ時にキーパーのみにコールするのはなぜ?
コーナーキックなどの自陣のゴールがピンチのとき、キーパーにのみエールするのはなぜでしょう?
確かにキーパーは最後の砦でディフェンスとして特に大きな責務を負ってプレイしています。
応援する気持ち、非常にわかります。
ですが、セットプレイ時に守っているのはキーパーだけですか?
相手の選手をマークしているのは?
セカンドボールに対して周囲に気を配っているのは?
ライン上で押し込まれないように守っているのは?
「チーム」で守っているのではないのでしょうか?
コールとしての決まりごとなのかもしれませんが、ちょっと違うような気がしました。
できれば、「チーム」にコールを送って欲しいと思います。

3)ピッチを後にする選手に「お疲れ様」という拍手などがないのでは?
これは、交代が起こったときなどで、入ってくる選手に対しては「頑張れ」という意味を込めてエールを送ることはあるのですが、下がっていく選手に対して「お疲れ様」という意味で拍手なりを送ってもいいのではないでしょうか?
たいていの交代の場面はプレイが切れているはずなので、そこでチャントを止めても問題はないと思うのです。
気がついたら代わっていたということはないと思います。
その時間までピッチで頑張ってくれた選手に感謝とねぎらいのコールができるといいと思います。

4)チャントは誰のために歌っているのか?
さて、これについては、上記をあわせた事になります。
チャントを歌うこと自体は否定しませんし、むしろあるべきだと思います。
1)にも書きましたが、できればチャントを止めて個人を応援して欲しいときにもまったく止まる気配もなくチャントが続きます。コールリーダーと思われる方も「もっと声をだして、もっと跳ねて」と言われていました。(これにはサポーターを励ます意味も含まれているだろうとは思います)
チャントを歌うことも大事ですが、今この瞬間に頑張った選手にコールを送れませんか?
そして、これは「チャントの内容」についてなのですが、試合後半に使われたチャントで「サポーターが喜びたいから頑張れ」のように感じるものがありました。
スタジアムに来て、スタンドで一生懸命コールして、歌って、跳ねて、チームのために頑張っているという気持ちもわかります。
だから、自分たちが喜びたいから頑張って欲しい、という気持ちももちろんわかります。
でも、どうなのでしょう、実際にピッチで戦っているのは選手です。
「選手に勝って喜んで欲しいからがんばれ」というのと「サポーターが喜びたいから選手はがんばれ」ということは微妙に違うのではないでしょうか?
選手の中にはもちろんサポーターを喜ばせたいと思ってプレイしている方も多くいると思います。
しかしながら、試合中には対面している相手、状況のほうが優先されると思います。
そんな中では「サポーターのために頑張れ」といわれるよりも「頑張ってください、負けないでください」といわれたほうが気持ちが乗ると思うのですが、どうなのでしょう?


さて、つらつらと書かせていただきました。
もちろん「そんなことはない、そんな風には応援していない」という言葉はあると思います。
あくまでも、個人が少し感じたことを心の内には置いておけなかっただけのことですので、それこそ、便所の落書き程度だと思っていただいてかまいませんし、言いたかったことは以上です。